病気を一歩手前で治す。病気の予防を徹底する。それを助けるのが「漢方治療」です。
 
病気やけがなどの際に行われる治療の多くは、オランダ医学から発展した「西洋医学」の考え方に基づいています。それとは別に、古来、中国より伝わり日本独自の医学として現在に伝わっているのが「漢方医学」です。現在は、全国の大学医学部で漢方教育が行われ、大学病院を中心として多くの病院で漢方外来が設立されています。
 
漢方治療は本来、西洋医学とは違った見地から病気と接している医学です病気の分類の方法や治療の仕方、そして何より、木の根や葉などを主とした生薬からできた「漢方薬」を用いて治療にあたる点が異なります。その漢方薬は、自然に育まれた植物や動物由来の生薬で「自然の治癒能力」そのものです。副作用はまったくないわけではありませんが、長い年月をかけて発達したものですので、身体に優しいことは確かです。
また、病気への即効的な効果を求めた西洋医学に対して、主に慢性疾患に対する「体質改善」に治療の糸口を見出した漢方治療は、長期的に効果を発揮する場合が多くあります。
病気は本来「自分で治すもの」で、私たちの身体には「自然治癒力」が備わっています。漢方治療はこの自然治癒力を最大限に引き出すことで、身体を自然に元の状態へ戻すことを目的としています。
 
「漢方治療」では、“どうすれば元の健康な状態に戻るのか”を基本概念として、
病状を分類してからお一人おひとりに適した治療にあたります。
 
 

 
 
 
 
漢方薬は、なにに効くのですか?
漢方薬は風邪や腹痛などはもちろん、ガンなどの難病とされる病気の治療にも使われます。西洋医学による治療がうまくいかないとき、漢方薬が効果を発揮することもあります。
漢方では、どんな診察をするのですか?
基本的には「四診」という診察方法で総合的に診察をいたします。
望診 表情や体つき、手足の様子から病気の勢いや体調などをチェックします。
聞診 声や呼吸音などを聞き、状態を診断します。
問診 あらゆる解決の糸口を見出すため、漢方ならではの多岐にわたる問診を行います。
切診 脈やお腹に触れ、その状態を診ることで病気の本質に迫ります。漢方独自の診療方法です。
 
 
 
 
漢方薬には、副作用はないのですか?
副作用がまったくないわけではありませんが、漢方薬は自然の木の根や葉などを主とした生薬からできており、身体にやさしく副作用をおよぼしにくいのは確かです。間違った使い方をすればもちろん害にもなりますし、まれに身体に合わない場合もあります。医師や専門家による指導のもとに使用してください。
 
漢方治療にはいくらかかるのですか?
健康保険を適用して行う診療(保険診療)では、いくつか制約はありますが、140種類以上の「医療用漢方エキス製剤」が使えます。保険診療における治療費は、もちろん病気や薬により異なりますが、通常の内科診療などと比較しても決して高額になりすぎることはありません。